こんにちは!笑屋株式会社 マーケティングチームの飯島です。2021年4月21日(水)に、全国の大学校友関連部署の職員を対象にした「第1回 校友組織カンファレンスオンライン」を開催しました!イベント当日は飯島も運営スタッフとして参加しました!この記事では、当日のイベントレポートを書いていきます。 「校友組織カンファレンスオンライン」ってなに?「校友組織カンファレンスオンライン」は、大学の卒業生組織を扱う部署の職員の方や、校友会・同窓会役員の方を対象にした、笑屋株式会社主催のオンライン交流イベントです。私立・国公立の隔たりをなくした繋がりをつくり、参加者同士で交流しながら情報交換や知見の共有ができることを目的に開催しました!新型コロナウイルスの影響により、大学のさまざまなイベントが中止や延期を余儀なくされる一方、テレビ会議ツールやオンラインツールの普及により、従来は対面で行なっていたイベントをオンライン化する大学が増えてきています。そこで、第1回目となった今回は「ニューノーマル時代の卒業生サービスの在り方を考える」をイベントテーマに、これからの大学の新しい卒業生サービスについて、参加者の方々と議論をしていきました。企画の詳細については下記をご覧ください!>【校友会関係者限定】第1回校友組織カンファレンスオンライン 4月21日(水)開催決定!当日の様子当日は年度初めかつGW前というお忙しい中、約60名の参加者にお集まりいただきました。イベントではバーチャルコミュニケーションツール「oVice (オヴィス)」使用。▲イベントのoVice会場。自分のアイコン(アバター)を動かすことで、部屋中を移動できたり、ほかの参加者に近づくと会話することができます。上の画像はoViceでつくったバーチャルイベント会場で、右側にいる丸いアイコンが参加者の皆さんです!「アバター」という自分のアイコンを自由に動かして部屋を移動できるので、ZoomやGoogleMeetとは違い、ほかのグループの会話が気になればそちらに近づいて会話に入ったりすることができます。よりリアルに近いイベントが開催可能なのです!▼当日のプログラム14:00~14:05 開会挨拶(笑屋株式会社 代表取締役 真田 幸次)14:05~14:15 イベント概要についての説明14:20~14:50 第1部 基調セッション14:50~15:00 休憩15:00~15:50 第2部 ディスカッション形式の交流会第1部の基調セッションでは、立教大学・筑波大学・桜美林大学の3大学に登壇していただきました。この3大学は、2020年度に開催したオンラインホームカミングデーの視聴者数が1万を超えており、初のオンライン開催にもかかわらず成功しています。ご登壇されたホームカミングデーご担当者についてご紹介します。 立教大学 中里 則之さま[ 昨年のホームカミングデー実績 ]堀潤さん、宇賀なつみさんなど著名な卒業生をキャスティングし、テレビ番組さながらのクオリティでホームカミングデーを配信されました。YouTubeのアーカイブ配信はPV1万を超えています。▲昨年のホームカミングデーについての概要筑波大学 村上 公一さま[ 昨年のホームカミングデー実績 ]StreamYardという配信ツールを活用し、YouTube LiveとFacebook Live、英語通訳を同時配信されました。YouTube Live、Facebook Liveで合計PV1万5千を獲得しています。▲昨年のホームカミングデーについての概要桜美林大学 大宮 匡喬さま[ 昨年のホームカミングデー実績 ]YouTubeのアーカイブ配信はPV1万を超えており、校友会メンバーと連携し、制作期間約2ヶ月で高いクオリティの配信イベントに成功されました。▲昨年のホームカミングデーについての概要第1部「基調セッション」開始!第1部は「ニューノーマル時代のホームカミングの在り方を考える」というテーマで、登壇者の方々とディスカッションしていきました。▲基調セッションの様子。自分のアバターを動画に近づけると、映像が流れて視聴することができます。1つ目のトークテーマは、「オンライン開催のメリット」についてです。オンラインイベントは物理的な制限がないため、遠距離に住んでいる卒業生など、今までアプローチできなかった層にもイベントに参加していただけるメリットがあることをさまざまな大学さんから聞いています。▲右側のお三方がご登壇者。上から中里さん、村上さん、大宮さん。立教大学の中里さんは、オンライン開催のメリットは「拡張性があること」と語ります。例えば、登壇者に知っている方が出ていれば、海外や国内の地方に住んでいる方も「あの人が出るなら見てみよう」という形で、見てくれる人が世界中で増えます。このような考えは、講演などその他のイベントにも適用ができるし、この拡張性をうまく利用すれば多くの方に視聴していただけるでしょう。(中里さん)こういった拡張性を利用してより多くの方に見てもらい、キャンパスに来られない方にも母校を懐かしんでもらえるようなコンテンツをつくることがポイントなんですね! また、Facebook Liveで英語通訳を同時配信した筑波大学では、「海外からの参加者がとても増えた」というメリットをうかがいました。また、「移動する時間を気にしなくいいことで、対面だと参加が難しい人たちが参加しやすくなることもメリットです」と村上さんは語ります。夜の時間帯に開催時間を設定することで、小さいお子さんを寝かしつけた後に参加できたという方や、「アメリカではお昼時だったので参加しやすかった」という声もありました。(村上さん)留学生や海外在住の方向けにコンテンツをつくったり、海外の時間に合わせて開催することで、海外卒業生とのネットワーク構築に繋がるんですね! そして桜美林大学の大宮さんは、「若い層の視聴者がとても増えた」とお話しいただきました。学位授与式が行えなかった2019年度の卒業生向け動画企画をメインコンテンツに持ってきたり、宣伝や告知の際はSNSを使って積極的に学生に関わってもらったことで、20代前半の視聴者数が約4割と大きな割合を占めました。(大宮さん)若い層向けのコンテンツをつくったり、学生を巻き込みSNSの拡散力を利用して宣伝・告知をしていくことで、若い層の参加者獲得が見込めるというとても参考になるお話ですね! 次のトークテーマでは、「オンラインのデメリットを解消したニューノーマル時代のホームカミングデー」についてディスカッションしていきました。基調セッションのモデレーターを務めた斎藤氏 (笑屋株式会社 ビジネス事業部マネージャー) は、リアルとオンラインを併用する”ハイブリッド開催”という新しい開催形式の考え方を紹介しています。いまだ新型コロナウイルスの社会情勢が読めない中、もし大学に人を受け入れられる状況になった場合には、目的に合わせてリアルとオンラインの比率でイベントを開催することが重要、と語ります。この考え方について、村上さんは「社会情勢を見ながら、できるだけハイブリッドの開催を目指したい」と語っています。中里さんは、もしコロナが落ち着いた状況になった場合、「リアル7:オンライン3」くらいの割合で開催できれば、とお話ししています。ホームカミングデーは、やはり学校に来てもらって学校の風景や空気を満喫してもらうことが第一にくると思います。多くの卒業生が校舎を眺めて、「大学に帰ってきたんだ」というふうに実感してもらえるイベントです。感染状況が落ち着いて以前の状況に戻ったら、リアルでの企画をメインにして参加者には学校に来てもらい、その中にオンライン企画を混ぜることで拡張性を利用し、より多くの方にコンテンツを見ていただけるような取り組みをしていきたいですね。(中里さん) さらに桜美林大学では、ホームカミングデーのブランドサイトを立ち上げたり、マンスリーHCDを実施して毎月卒業生とのコミュニケーションの場をつくるというチャレンジをされており、ニューノーマル時代に有効な施策を行っています。2020年度のホームカミングデーをきっかけに、ホームカミングデーの存在を知らなかった若い層にリーチできたことで、学生のうちから大学と関わってもらい、卒業後も自然と大学に対する貢献へのイメージをつくっていきたいと考えています。年会費を払うだけの価値を感じてもらえるようなエンターテイメントにしていかなきゃいけないなという思いでブランドサイトを立ち上げて、いま力を入れています。(大宮さん) 登壇者の各大学では、ニューノーマル時代に向けたさまざまな施策やイベントへの準備を進めており、その展望についてアツく語っていただきました!トークテーマについてのディスカッションのほかに、参加者の質問へご回答いただいたり、イベント成功へのポイントなどについてお話しいただきました!下記リンク先では、基調セッションのアーカイブ動画を掲載しています。こちらのイベントレポートでは書ききれなかった登壇者の貴重なお話がまだまだ収録されていますので、ぜひご視聴ください!> 校友組織カンファレンス「基調セッション」アーカイブ 第2部「オンライン交流会」の様子をチラ見せ!第2部では、「若手卒業生向けイベント施策」「SNS戦略」「卒業生企業とのコラボ」などの5つのトークテーマを用意し、参加者に興味のあるテーマを選んで交流をしていただきました!▲第2部の交流会の様子。事前に参加者には興味のあるトークテーマを選んでいただき、それぞれのグループに分かれて交流していただきました。 交流会開始後、各グループのメンバーで自己紹介をしていただき、自分たちの大学がもつ課題を相談したり、トークテーマに沿ってディスカッションしていきます。私も一部のグループでファシリテーターをさせていただきましたが、どのグループもさまざまな意見が飛び交い、他大学の良い施策の事例を紹介し合ったりなど、素晴らしい議論がされていました!また、大学エリアが近い参加者同士で「今度貴学のホームカミングデーに参加させていただきます!」という会話もあり、他大学同士の新たな交流が生まれたりもしました。 参加者からの声今回の「校友組織カンファレンスオンライン」は、新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン完結型のイベントとして開催しましたが、私立や国公立、また北海道や関西などさまざまなエリアの大学からたくさんの方にご参加いただきました。参加者からは、「他校の成功施策や悩みごとの共有ができてとても良かった」「基調セッションで他大学の担当者から生の事例紹介を聞けて大変参考になりました」「国公立大学と私立大学の職員が交流する機会は少ないため、学校の括りを超えた交流でとてもおもしろかった」「普段交流のない大学と情報交換や交流ができる場があることは大変貴重でした」「最新のオンラインツールを知ることができ、今後のオンラインイベントへの可能性を感じました」などのご感想をいただいています!「全国の大学さんとお話しする機会はめったにないので参加できてよかった。企画ありがとうございます!」と直接お声がけしてくださった方もいらっしゃいました。イベントの運営に携わってみて今回の「校友組織カンファレンスオンライン」を通して、さまざまな大学職員さんや校友会・同窓会役員さんたちの悩みや課題を聞き、卒業生をはじめとしたステークホルダーを活性化することの重要性、そしてその難しさを改めて実感しました。少子化やwith/afterコロナを踏まえ、いかにしてニューノーマル時代に卒業生をはじめとした大学ステークホルダーのコミュニティを盛り上げていくか、ブランディング向上と在学生支援を進めていくかが今後の大学の校友社会連携領域を強くしていくカギだと思っております。今後も笑屋株式会社 Alumni Labs (アラムナイ ラボ) では、学校の校友領域に関する課題解決に向けて、校友活動支援や付随するリサーチ・研究に力を入れていきます。さいごに参加者事前アンケートで募集した、第1部の基調セッションについての質問&回答集を作成しました。今回ご登壇いただいた各大学担当者からの貴重なご意見をテーマ別にまとめています。ぜひご参考にしながら自校のホームカミングデー運営へ活かしましょう!お忙しいところご回答いただきました登壇者の皆さま、本当にありがとうございました!> 第1回 校友組織カンファレンスで頂いた質問&回答集を公開!Alumni Labs (アラムナイ ラボ) では、定期的に勉強会や交流会などのイベントを今後も開催していく予定です。ご興味がございましたら、ぜひご参加ください!