今なお続くコロナ禍の中、大学ではキャンパスで授業を受けるという当たり前の状況が大きく変容し、学生同士、教職員との交流など大学コミュニティの希薄化が目立ちました。また、部活動やサークルなどの運営費、学費、食費不足など、学生生活にも直接的な影響をもたらし、その厳しい経済的状況はTVやネットニュースでも大きく取り挙げられました。大学の運営や経営という視点からも、少子化が進行する中、受験生獲得の困難な点や、国や地方自治体からの補助金の抑制などが起因となる定員割れを課題とする大学が増え、収入が不足し、大学経営を逼迫化させる要因にさらに拍車をかけています。今回、大学の財政基盤の安定化を図る施策の1つとして寄付金募集に焦点を当て、寄付金実績総額のランキングや2020年度に寄付金額が大幅に増えた大学、さらに各大学が独自に展開した寄付プロジェクトの事例とともに、コロナ禍を契機に多様化する基金プロジェクトについてご紹介します。<2023年版はこちら>【2023年最新】大学寄付金ランキングTOP40!寄付総額が大幅に増加した事例も紹介<2022年版はこちら>【2022年版】大学SNSフォロワー数ランキングを公開! 2021年から順位が上がったアカウントも紹介<目次>1. コロナ禍で多様化する基金プロジェクト2020年から始まったコロナ禍は、大学の教育・研究、運営や経営、さらに学生のキャンパスライフなどさまざまな側面に大きな影響を生じさせました。安定的な財政基盤を維持しているとはいい難い大学にとって、将来的に持続する大学としての経営施策として注力しているのが寄付募集戦略で、今後もますます力を入れることになると考えられます。この寄付募集戦略においては、学生支援を中心に、従来の基金運用とは異なった独自色を盛り込んだ寄付施策や寄付イベントを実施する大学もあり、基金プロジェクトの多様化を反映する時代となりました。例)東京大学運動部を応援する、オンラインチャリティーイベント桜美林大学の寄付型自動販売機の設置早稲田大学の1万円募金キャンペーン※具体的な事例内容については、後述の「独自の基金プロジェクトや寄付イベントの事例紹介」 で解説します。大学の経営難を加速させたコロナ禍、オンライン学習の急速な普及、グローバル化やダイバーシティ、少子化など、時代の変化によって将来的な大学存続の危機が現実味を帯びてくる中、卒業生だけでなく1人でも多くの人に寄付活動への参加を促すような、寄付者の裾野を広げる施策や経営的手腕を考えることが今後必要になると考えられます。2. 2018~2020年度の寄付実績総額ランキング2018~2020年度の3年間にわたる寄付金総額について、国公立大学は上位40校、私立大学では上位100校をランキングしました。2021年度リリースの寄付実績総額ランキングの順位も記載しています。前回のランキングからどの大学が順位を上げたのかもあわせてご覧ください!※対象:学生数5,000人以上が在籍する学校法人※各年度の寄付金実績は百万の位を四捨五入した数値を記入関連記事:【2021年版】国公立・私立大学寄付金収入ランキング2-1. 国公立大学大学のHPで閲覧できる財務諸表「附属明細書」の、寄附金の受入額の明細より算出※表は横にスクロールできます。順位法人名主要な学校2018年度実績(億円)2019年度実績(億円)2020年度実績(億円)期間実績合計(億円)2021年度順位1国立大学法人京都大学京都大学142.0221.8214.5578.322国立大学法人東京大学東京大学214.4148.9158.1521.413国立大学法人大阪大学大阪大学76.986.6131.9295.434国立大学法人東北大学東北大学50.451.066.2167.665国立大学法人九州大学九州大学55.351.545.2152.056国立大学法人筑波大学筑波大学41.234.137.2112.587国立大学法人北海道大学北海道大学35.232.939.6107.798国立大学法人神戸大学神戸大学28.134.632.895.5109国立大学法人広島大学広島大学37.924.030.692.51110国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学,岐阜大学87.187.1ランク外11国立大学法人岡山大学岡山大学27.524.524.476.41212国立大学法人千葉大学千葉大学19.422.123.665.11513国立大学法人徳島大学徳島大学18.924.820.063.71314国立大学法人鹿児島大学鹿児島大学16.527.516.860.8715国立大学法人熊本大学熊本大学18.619.821.459.81416国立大学法人金沢大学金沢大学19.019.118.056.11617国立大学法人新潟大学新潟大学14.918.817.551.21718国立大学法人愛媛大学愛媛大学15.515.318.449.21819国立大学法人信州大学信州大学12.315.314.141.71920国立大学法人長崎大学長崎大学13.112.914.940.92021公立大学法人大阪大阪公立大学,大阪市立大学,大阪府立大学17.719.637.3ランク外22国立大学法人山口大学山口大学11.914.211.037.12223国立大学法人弘前大学弘前大学10.611.811.834.22524国立大学法人三重大学三重大学9.110.611.331.02725国立大学法人山形大学山形大学12.011.47.330.72326国立大学法人富山大学富山大学9.68.510.228.32827国立大学法人群馬大学群馬大学9.48.79.727.82928国立大学法人横浜国立大学横浜国立大学8.09.88.626.43129国立大学法人香川大学香川大学8.29.58.726.43030国立大学法人佐賀大学佐賀大学7.78.16.522.32631国立大学法人鳥取大学鳥取大学5.610.45.521.53232国立大学法人島根大学島根大学6.56.47.420.33433国立大学法人琉球大学琉球大学6.15.47.218.73334国立大学法人静岡大学静岡大学4.95.35.315.53635国立大学法人埼玉大学埼玉大学4.36.44.515.23536国立大学法人茨城大学茨城大学2.96.93.613.43737兵庫県公立大学法人兵庫県立大学4.14.54.012.64038東京都公立大学法人東京都立大学3.54.44.412.33839国立大学法人九州工業大学九州工業大学2.95.62.811.3ランク外40国立大学法人北海道教育大学北海道教育大学1.01.02-2. 私立大学大学のHPで閲覧できる資金収支計算書の「寄付金収入」より算出※表は横にスクロールできます。順位法人名主要な学校2018年度実績(億円)2019年度実績(億円)2020年度実績(億円)期間実績合計(億円)2021年度順位1学校法人慶應義塾慶應義塾大学72.899.1112.8284.712学校法人日本大学日本大学46.643.645.6135.823学校法人早稲田大学早稲田大学29.928.144.0102.034学校法人創価大学創価大学25.324.833.883.945学校法人順天堂順天堂大学17.316.918.953.156学校法人獨協学園獨協大学14.315.620.250.197学校法人東海大学東海大学15.814.714.044.568学校法人立命館立命館大学,立命館アジア太平洋大学11.017.111.940.079学校法人国際医療福祉大学国際医療福祉大学11.712.614.538.8810学校法人帝京大学帝京大学19.17.56.833.41011学校法人久留米大学久留米大学12.19.710.332.11112学校法人福岡大学福岡大学10.410.110.130.61213学校法人北里研究所北里大学9.810.29.929.91314学校法人立教学院立教大学8.99.39.027.21515学校法人青山学院青山学院大学8.17.69.925.61416学校法人日本女子大学日本女子大学15.25.05.125.31717学校法人同志社同志社大学,同志社女子大学7.58.18.924.51618学校法人近畿大学近畿大学7.87.88.524.11919学校法人上智学院上智大学7.77.77.823.22020学校法人明治大学明治大学6.27.39.623.12221学校法人学習院学習院大学6.37.78.422.42122学校法人東京理科大学東京理科大学10.16.25.121.41823学校法人追手門学院追手門学院大学11.63.74.219.52324学校法人龍谷大学龍谷大学6.17.25.518.82425学校法人関西大学関西大学4.75.09.018.72926学校法人関西学院関西学院大学3.87.46.717.92727学校法人五島育英会東京都市大学2.07.66.616.23728学校法人梅村学園中京大学2.53.89.716.04429学校法人中央大学中央大学3.44.67.415.43530学校法人法政大学法政大学3.84.65.614.0263. 寄付金額が大幅に増えた大学紹介ここからは2018~2020年度に寄付金額が大幅に増えた大学と、独自の寄付プロジェクト事例をご紹介します。3-1. 京都大学京都大学 創立125周年記念事業特設サイト2018年度の142億円から2019~2020年度において200億円以上、さらにランキングには記載していませんが、2021年度には400億円と過去最高額の寄付実績となっています。研究力で世界的に高い評価を得ている京都大学ですが、激化する国際競争力や研究力の強化に注力し、「京大力」の向上を目指し京都大学基金の拡充に努めています。2022年には創立125周年を迎え、「京大力、新輝点」を理念に、「世界中の優秀な学生を獲得する」「大学院生の海外での研究を支援する」など独自のプロジェクトの展開を目的として125周年記念事業が進められています。125周年記念事業では、国際競争力の強化 (グローバルリーダーの育成)、研究力強化 (次代の“おもろい”若手の育成)、社会連携推進 (京都アカデミズムの創造発信) といった3つの記念事業を展開し、100億円を募金目標額に設定しさまざまな支援をアピールしています。京都大学の寄付金の増加は、125周年記念事業における寄付や、学部・研究科を支援する基金をはじめとした4つのグループからなる「プロジェクト支援基金」が大きく寄与しているといえるでしょう。3-2. 大阪大学大阪大学 未来基金2019年度の86億円から2020年度では131億円の寄付金を獲得し、大幅な寄付金額の増加がみられます。2021年に創立90周年を迎え、中之島キャンパス再開発事業や箕面新キャンパス整備事業を目的とした記念事業募金が進められました。産官学民の連携によるグローバル発信拠点の形成といった、「中之島アゴラ構想」という独自性ある事業が特徴となっています。また、大阪大学が独自に開設するサイト「大阪大学未来基金」では、学生支援や社会連携等への支援を目的とした「ゆめ基金」、医療や健康に関わるプロジェクトの支援を主とした「大阪大学クラウドファンディング」が開設されています。大阪大学の寄付金の増加は、未来に視点を置いた独自の基金や多彩な特定プロジェクト支援基金、クラウドファンディングが寄与しているといえるでしょう。3-3. 東北大学東北大学115周年記念(一般基金) | 東北大学基金東北大学では、2019年度の51億円から2020年度では66億円となり、10億円以上の寄付金額の増加となっています。特色ある寄付として、東北大学115周年記念基金が開設され、グリーン未来社会の実現に向けた教育・研究が施策として挙げられるなど、独自性のある事業として展開されています。また、理工学の研究に卓越した研究力の強みを活かし、「学生の修学を支援する寄付」では環境・地球科学、宇宙創成物理学、脳科学など博士課程の大学院生を支援し、社会に貢献する人材育成などを盛り込んだプロジェクトが開かれています。東北大学の寄付金の増加は、115周年記念基金だけでなく、学部生・大学院生といった学生の修学支援に重点を置いている点や、特定プロジェクト支援、学部・研究科支援といった総合的に大学を支援する寄付が寄与しているといえるでしょう。3-4. 慶應義塾大学ご支援をお考えのみなさま | 慶應義塾基金室慶應義塾大学では、2019年度の99億円から2020年度では112億円となり、大幅な寄付金額の増加がみられます。慶應義塾大学において特筆すべき点は、卒業生・校友組織としての三田会を挙げることができます。三田会は、創設者福沢諭吉による「社中協力」という助け合いの理念の下に、強固で柔軟な運営を推進することで、他大学を圧倒するような寄付における集金力があります。寄付の種類には、未来を支える慶應義塾教育充実資金と、現在を支える慶應義塾維持会があります。慶應義塾教育充実資金には、「総合大学の強みを生かした特色あるプログラムの創出」や「国際化を推進するプログラムや授業の拡大」「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」といった教育・研究に活用され、未来の先導者として活躍できる人材育成を展開しています。慶應義塾維持会では、会員による基金をもとに、奨学金や教育・研究の振興、施設の拡充に活用されています。将来的な視点からも校友組織としての三田会の拡充や発展を背景に、慶應義塾大学の寄付金制度はさらに進化していくと考えても差し支えないでしょう。3-5. 早稲田大学早稲田大学へのご支援をお考えの皆様へ - 世界で輝くWASEDAを目指して -早稲田大学では、2019年度の28億円から2020年度では44億円となり、10億円以上の寄付金額の増加となっています。寄付における特徴として、新しい発想とスケールの大きい総合大学としてのあらゆる方向性への展開力を持っており、多種多様で大学の独自性を前面に押し出している点です。寄付の種類には、大学全体を支援する早稲田大学応援基金、学生を支援する奨学金や早稲田スポーツの支援、教育・研究を支えるプロジェクト、文化を支える早稲田文化募金など、特色ある内容を盛り込み、社会におけるあらゆる世代層を取り込もうと尽力しています。また、ふるさと納税制度を利用した支援やメルカリ寄付、クラウドファンディングなど、自在な発想を寄付の取り組みに活用している点も独自性を示しているといえます。早稲田大学はスケールの大きい機動的な施策を打ち出す企画力と展開力を持ち、今後も経営基盤を強固にしていく寄付金制度をさらに展開していくと考えられるでしょう。4. 独自の基金プロジェクトや寄付イベントの事例紹介ここからは、2020年度のコロナ禍からみられるようになった独自の基金プロジェクトや寄付イベントの事例についてご紹介します。4-1. 「寄付文化醸成」プロジェクト 東京大学運動部を応援する、オンラインチャリティーイベントhttps://utokyo.alumni-giving.jp/このイベントは「日本一のアルムナイネットワークを可視化する」というミッションの下、コロナの影響で活動を制限されてしまった東京大学運動部の支援やコミュニティの活性化、また大学への寄付文化醸成といった点を目的としています。具体的には、キャンペーン期間中に各運動部が東京大学関係者から獲得した「応援票」を参考として、東京大学エッジキャピタルパートナーズ (UTEC) より各部活動に1,000万円の寄付が配分されます。4-2. 少額寄付寄付型自動販売機の設置桜美林大学飲み物を買うと寄付される! 寄付型自動販売機が設置されました「スポーツに関わること」「障がい者支援に関わること」を基本に、自動販売機で飲み物を買うとその代金が寄付となるもので、一時的な支援で終わるのではなく、継続的に在学生や校友に貢献し続ける事業として行われています。聖泉大学「犯罪被害者支援自動販売機」の除幕式を行いましたキャンパス内に自動販売機4台を設置し、購入された清涼飲料の売り上げの一部が犯罪被害者らの支援に活用されます。清涼飲料を1本買うごとに大学からおうみ犯罪被害者支援センターへ3円寄付される仕組みとなっており、心理カウンセリングや弁護士相談の費用に充当されます。同志社大学若手・女性研究者を支援! 若手・女性研究者奨励金・寄附金付き自動販売機を京田辺キャンパスに設置若手研究者や女性研究者を支援する目的で、自動販売機の売上金の一部が寄付金として若手・女性研究者奨励金事業に関わる奨励金の財源に充当されます。今出川・京田辺両キャンパスに設置されており、自動販売機の増設によりさらなる支援に結び付ける点が検討されています。2. 1万円募金キャンペーン早稲田大学1万円募金キャンペーン【終了】 | 早稲田大学へのご支援をお考えの皆様へ – 世界で輝くWASEDAを目指して –「母校にエールと支援を」をモットーに、学生に応援や支援を目的として多くの卒業生から1万円の寄付を集め、2021年1月~2022年3月までキャンペーン事業として推進していました。寄付金は、奨学金や障がい学生への修学支援、先進的・実践的教育への挑戦、さらに早稲田スポーツの強化に活用されています。龍谷大学Yell for Ryukoku|龍谷大学への支援(寄付)について早稲田大学と同様、龍谷大学でも1万円募金キャンペーンが展開されています。ウクライナへの人道支援募金、学生の生活支援募金、奨学金支援募金、教育支援募金、課外活動支援募金、研究支援募金などの寄付項目が挙げられ、学生の有意義なキャンパスライフや修学に対して支援するとともに、大学での学びにインセンティブを与えています。このような1万円以下の少額寄付キャンペーンは、マーケティングと寄付募集が一緒になった取り組みで、SNSとの相性が良い点が特徴です。また、寄付額が少額のため寄付がしやすいことや、若年層・中年層など初めて寄付する人を集めやすい点も大きなメリットです。さらに大学の施策という観点では、寄付に初めて参加した人のリストを取得し、次の寄付マーケティングに繋げ、最終的に寄付率の向上 (寄付者の裾野を広げられる) が期待できます。「少額」で「SNS」で「拡散しやすい」ことは、寄付へのハードルを下げ、寄付者の裾野を広げるという側面において、SNS流行時代には必須条件といえるでしょう。4-3食材や物資などの学生支援系プロジェクト広島大学 | クラウドファンディング#ようこそ広大プロジェクト 地元食材で学生生活の始まりを支えたい!広島大学では、コロナ禍を契機として実施された新入生への食料詰合せの企画をベースとして、広島の地元食材詰め合わせセットを1人暮らしの新入生に提供する取り組みが行われました。不安を抱える一人暮らしの新入生に対し、これから始まる大学での学生生活を、広島の美味しい食材とともに大学が応援する手厚い学生支援プロジェクトといえます。徳島大学 | 近隣スーパーで使えるクーポン配布皆さまの支援を徳島大学生へ届ける「たくす応援」プロジェクト徳島大学では、コロナ禍や物価高により生活に困窮する学生を支援するため、食品や生活用品の購入に利用できる5,000円分のクーポンを配布しています。クーポンは県内のおよそ50店舗で利用することができ、学生の生活支援を進めています。大学内の食堂や生協で使える割引券を提供する大学は多数ありますが、大学近隣スーパーで使えるクーポンを配布するという取り組みは、大学での初めての試みといえそうです。駒澤大学 | Amazonほしい物リストを利用した食料品等の現物寄付駒澤大学が7月20日~22日の食料品支援プロジェクト第4弾に向けて「Amazonほしい物リスト」を通じた食料品の寄付を募集駒澤大学では、コロナ禍で生活に困窮している学生を支援するため、Amazonほしい物リストにより学内外から食料品等の現物寄付を受ける体制を整備しています。配布する物品は、Amazonほしい物リストからの寄付や学内外からの補助金や寄付金を活用して購入したものとなっています。現金の給付ではなく、物品の現物配布という特徴ある寄付のキャンペーン事業ですが、学生の大学に対する信頼度を高め、生活の安定度を増すことで修学に専念できるというメリットがあります。5. まとめ2022年度版としての大学寄付金実績ランキング、寄付金額が大幅に増えた大学、独自の基金プロジェクトや寄付イベントについて事例とともにご紹介しました。コロナ禍や少子化、公的な補助金の減少など、大学の運営・経営を取り巻く状況は日々切迫した厳しさを増しています。こうした中で、大学における収入源としてさらなる注目を浴びるのが寄付であり、これに付随するかたちで卒業生コミュニティや校友会の拡充と強化が大学の重要施策の1つと考えられます。さらに安定的な経営基盤の維持に対する施策として、寄付募集は大学の独自性を活かした戦略となります。この寄付募集戦略は、従来の学生支援を基本とした基金とは異なった、大学の独自性や新たな発想を盛り込んだ寄付施策や寄付イベントを行う点も増加しており、寄付・基金プロジェクト事業の多様化が顕著となる時代となりました。将来的に持続し続ける大学を念頭に、各大学は教学理念や独自性を盛り込んだ寄付プロジェクト施策を今後加速度的に推進する状況になると考えられるでしょう。Alumni Labs (アラムナイ ラボ) では、寄付集めを最大化する為の様々なサポートを提供しております。適切な名簿管理や卒業生の活性化、イベント企画など、ぜひ下記からお気軽にご相談ください。Alumni Labs 相談・問い合わせフォーム